環境問題

なぜSDGs(エスディージーズ)が必要なのか?

先ずは、世界中にあるさまざまな問題について考えていきます。

私たちが暮らす日本は、経済と産業の発展が進んだ「先進国」ですが、世界的に見れば少数派です。日本人のような暮らしは、決して当たり前ではないのです。

今の世界は、貧困、差別、環境問題、戦争など、さまざまな問題や課題を抱えています。途上国のほうが深刻な問題をより多く抱えているかもしれませんが、日本にも貧困や差別、環境問題はあるように、先進国にも問題がないわけではありません。

問題や課題を解決するためには、まずは世界にはどんな問題や課題があるかを知ることです。
次に、SDGsとは何か、何を目指しているのか、「持続可能な開発」とはどういうことなのかの基本的な部分をについて知りましょう。

SDGsを知り、私たちはSDGsについてどう考え、どう行動するべきか思案する。

《SDGsついて基本的情報と知識》

SDGsとは(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)
「誰ひとり取り残さない」という考えの元、人種や性別、地域などを超えて、地球上のみんなが揃って幸せになることを目指す国際連合の目標です。

途上国と先進国

途上国とは、経済発展や開発の水準が先進国に比べて低く、経済成長の途上にある国
先進国とは、経済や技術が発展していて生活水準が高い国
世界には196の国がありますが、そのうちの146カ国(74%)は経済と産業の発展がまだ進んでいない「途上国」が存在しているのは事実です。

世界の人口、世界の子供(0歳~14歳)の人口、日本の人口、深谷市の人口

世界の人口:約76億7696万人 世界の子供の人口:約19億8364万人
日本の人口:約1億2555万人  日本の子供の人口:約1521万人
埼玉県の人口:約733.9万人   埼玉県の子供の人口:89万人
深谷市の人口:約14.38万人   深谷市の子供の人口:約1万8574人

<世界にはさまざまな問題を抱えている!>

1.学校に通えない子供が世界にはたくさんいる

世界の5歳~17歳の子供のほぼ5人1人(約3億3000万人)が学校に通っていない

・学校に通えない理由はどんな理由だろう?

家が貧しく、親を助けるために働かなくてはならない子供や水道がない家に住んでいて「生きるための水」を毎日何時間も水汲みをしなければならない子供いる。戦争で故郷にいられなくなった子供たちは学校に通えない。

・学校にいけないとどんな問題があるのだろう?

勉強する機会がなければ、将来、いい仕事に就ける可能性が低くなります。学校に行けない人は仕事に就けないので、貧しさから抜け出すことが難しくなってしまう。

2.新型コロナウイルスが起こったのは人間のせい?

新型コロナウイルスは動物由来が疑われています!

・人間の都合で野生動物を絶滅さていいのか?

従来、野生動物は人間が住むエリアには姿を見せませんが、人間が森林伐採をしたり、気候変動を引き起こしたりしたことによって、野生動物の住む場所が減少しています。

困った野生動物がエサを求めて人里に現れるケースが増え、人間と野生動物の距離が必要以上に近づいてしまい、ウイルスの感染リスクが高まっていると指摘する声もある。

3.飢えている人がいるのに、食べ物を捨てる人もいる

正解の飢餓人口は、約8億2000万人いる。特にアフリカでは、人口の約3分の1が栄養不良に苦しんでいる

・普段、食べ物を残したり、捨てたりしていないか?

日本では、年間2550万トンの食品廃棄物が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品(食品ロス)は612万トンもあります。

・食品を大量に輸入して、捨てる日本をどう思う?

国内だけで食料を調達できない日本人は、海外からたくさんの食べ物を輸入する一方、多くの飢えている人がいるのに、大量の食品を捨てる「食品ロス大国」のひとつです。

4.1日約200円で生きる人が7億3666万人もいる

世界の貧富の差は深刻なレベル!1日200円で生活をする人(貧困層の規準)が日本の人口の約6倍もいる

・1日200円でどう生活するかをイメージしてみよう

食べ物や洋服、家など、必要最低限の生活必需品を手に入れるのも困難な生活。このような最低限の暮らしができないほどの貧しさを「絶対的貧困」といいます。

・絶対的貧困と相対的貧困の違いを理解しよう

日本でも、親の収入が少なく周りとの生活水準が低い人たちもいます。4人世帯で年収244万円以下の世帯が相対的貧困になります。日本で生きていくのに困難が伴う意味では、解決しなければいけない問題でもあります。

5.1億4400万には、湖や川の汚い水を使う

安全に管理された飲み水を使うことができない人は、世界人口の約38%、約22憶人

・水が自由に使えないと、どんな不便があるのだろう?

蛇口をひねれば、水が出てくるのは、私たち日本人にとって当たり前ですが、世界で水道の水をそのまま飲める国はそれほど多くありません。

人間が生きていくうえで、きれいな水を使えることはとても重要です。汚れた水や不衛生な環境は、下痢やコレラなどの病気の原因になり、その下痢で命を落とす乳幼児は年30万人もいるのです。

6.たくさんの動植物が絶滅している

IUCN(国際自然保護連合)によると、絶滅のおそれがある野生生物は、全世界で約3万1000種にものぼる

・絶滅危惧種を守る必要があるのだろうか?

人間の利益のために、多くの地球上の森林を伐採してきました。2000年から10年の間で平均1分間に東京ドーム約2個分というスピードで森林が消えています。また、毎年3億~4億の廃棄物を海や河川に投棄して汚しています。動植物が暮らす場所を破壊し続けた結果、25%の種が絶滅の危機にさらされています。

人間は自然の恵みを上手に利用しなければいけないのに、目先の利益だけで考えていると、長い目で見れば動植物だけでなく、人間にとっても得にはなりません。

7.環境が破壊され、地球温暖化が進んでいる

地球温暖化はさまざまな悪影響を及ぼす

・地球温暖化が進行するとどうなるのだろう?

二酸化炭素(CO₂)などの「温室効果ガス」が大気中に放出され、地球全体の平均気温が上昇するのが「地球温暖化」です。

地球温暖化は気候変動を引き起こすため、乾燥した土地はさらに干ばつが進み、雨の多い地域では洪水が増えるなど、世界的に水資源の格差が拡大するおそれがあります。地球上の氷の90%を占める南極の氷が、地球温暖化によってこれまでにないスピードで溶けていて、海の水位が上がり、陸地面積が減る可能性が指摘されています。

8.人間のお金儲けのために、大切なことを犠牲にしてきた

環境や人権を犠牲にしてまで、お金儲けを優先し続けた結果、さまざまな問題が起きた

・お金儲けのために環境や人権を無視してもいいのか?

お金儲けを優先して環境を破壊するのは、自ら首を絞めていると気付くべきときが来ました。また、大企業がお金儲けのために、立場の弱い途上国の子供や貧しい人たちを、ひどい環境下の中、低賃金で働かせて莫大な利益を上げているケースもあります。利益を上げる企業は、一面では優秀な企業かもしれません。しかし、その裏で環境破壊をし、子供たちを働かせ、学校に通えない子供たちを増やしていきました。人間は過ちを犯す生き物です。大切なのは、その過ちを繰り返さないようにしなければなりません。

9.企業が起こした公害で、今も多くの人たちが苦しむ

大気汚染や水質汚染などの公害により、世界では年間で約900万人が死亡している

・なぜ公害は起こるのだろうか?

企業が周辺の住民や環境に配慮せず、産業活動により排出される有害物質を大気に放出したり、垂れ流したりして、深刻な健康被害を出してしまったのです。このように経済の成長の裏には多くの人や環境を犠牲にした歴史があります。

*知っておくべき言葉 「典型7公害」                                                           

環境基本法によると、事業活動によって相当範囲にわたって人の健康、生活環境に被害を生じさせるのが公害です。なかでも、①大気汚染、②水質汚染、③土壌汚染、④騒音、⑤振動、⑥地盤沈下、⑦悪臭は「典型⑦公害」と呼ばれています。

10.世界の企業が起こしたさまざまな労働問題

義務教育を妨げたり、法律で禁止された危険や有害な労働をさせられたりする18歳未満の子供は世界でたくさんいる!

劣悪な労働環境のため、死を選ぶ人もいる!

環境や人権を守りながらお金を稼ぐ!

・世界の児童労働者の数

企業が利益を出すために、賃金が安い国で子供たち(児童労働)が工場で働き、劣悪な環境で不当に低い賃金で長時間働き製品を作らせていました。

2016年時点で1億5162万人の子供(5歳~17歳)が児童労働者で、そのうち約7252万人が危険労働に従事していました。今なお、アフリカやアジア太平洋地域では、コーヒーや紅茶、ゴム、タバコなどの生産や工場や製造業による児童労働が存在している。

・仕事を理由に自殺してしまうのはなぜだろう?

「過労死」という言葉があるように、長時間労働や仕事上の重い作業負荷などによる過労やストレスによって、うつ病など精神疾患を発症して自殺してしまう人や脳や心臓疾患になり死に至る人がいる。

・人に嫌なことをしてまで、お金を稼ぎたいか?

人権に配慮をせずに、多額の賠償金を被害者に支払ったり、不買運動を起こされて評判を落としたりして、社会的制裁を受け、大きな代償を払うケースもあります。結果、企業は信用を失い、消費者からそっぽを向かれてしまいます。

11.自分が恵まれていれば、周りはどうでもいい?

生まれた国が違うだけで、同じ子供でも置かれている境遇にずいぶんと大きな差がある

・兵士になる子供の気持ちを想像してみよう

中東の国イエメンでは、2015年3月の紛争激化後、学校に行くべき15歳前後の少年が兵士として約1500人勧誘され、鉛筆ではなく銃を持たされて戦場に立っています。

一方、日本の子供たちは、義務教育で学校に行け、戦争はありません。飢えて死にそうな人もあまりいません。これほどまでに苛酷な格差を放置してもよいのでしょうか?

12.同じ地球に生まれたのに、こんなに差があっていいの?

世界には想像を超えるような格差がある

・お金持ちと貧しい人の差についてどう思う?

今、世界に存在するさまざまな格差が問題になっていますが、その代表的なものは、お金もちとそうでない人の経済格差です。2153人の億万長者(約1100億円以上の資産を持つ人)が持つ富は、世界の人口77億人のおよそ6割にあたる46億人の富よりも大きいといいます。一方で、世界の人口の約半分は1日約600円以下で生活している。これほどの格差があることは、当たり前なのでしょうか?

13.あなたが今から世界の誰かと入れ替われるなら?

世界で最も男女平等が進んでいるアイルランドでさえ、完全な平等は実現していない!

・「もし貧しい国に生まれたら」を想像してみよう

安全管理されたトイレが使える35億人よりも使えない42億人に入れ替わる可能性の方が高く、富を持つ2153人に入れ替わる可能性はかなり低いでしょう。誰になるかを選べない以上、大きな格差がないみんなが豊かに暮らす平等な世界に生まれたいはずです。男と女かどちらに生まれるかわからなければ、男女格差がある世界は望まないはずです。それが、あなたが本当に望んでいる世界かもしれません。

*また日本に生まれたいと思う日本人の割合は83%(2013年)

考察 SDGsの17の目標をもっと詳しく知る

目標1:あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

目標達成を目指す理由:不平等が広がれば、経済成長に悪影響が及ぶ ほか、社会的一体性が損なわれ、政治や社会の緊張が高まり、情勢不安 や紛争の原因にもなりかねません。

目標2:飢餓を終わらせ、食糧安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する

目標達成を目指す理由:飢餓をゼロにすれば、世界経済や健康、教育 平等、そして社会開発に好影響を与えられる。

目標3:すべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標達成を目標とする理由:健康と福祉を得られることは、ひとつの人権です。人が健康であることは、健全な経済を支える基盤になります。 全ての人に健康な生活を確保するためには、多額の費用が必要になりますが、それによって得られる恩恵は費用を上回ります。

目標4:すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、 生涯学習の機会を促進する

目標達成を目指す理由:質の高い教育は、人に健康で持続可能な生活を 送る能力を与えます。それだけではなく、貧困の連鎖を断ち切る力を与え平等の是正、ジェンダー平等の達成にも貢献します。

目標5:ジェンダー(多義的な概念であり性別に関する社会的 規範と性差を指す)平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメンを行う

目標達成を目指す理由:ジェンダー平等の推進は、貧困削減、 子供の健康、福祉など、健全な社会のあらゆる側面に不可欠である。

目標6:すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保

目標達成を目指す理由:食料やエネルギーの生産管理が改善し、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)や経済成長にも貢献できる。

目標7:すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標達成を目指す理由:エネルギーシステムを確立すれば、ビジネス、医療、教育から農業、インフラ、通信、先端技術などのあらゆる部門を支えられる。

目標8:包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ 生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する

目標達成を目指す理由:人々の生産性が上がり、それぞれの国の成長に貢献できれば、社会全体に利益が及ぶから。

目標9:強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

目標達成を目指す理由:インフラ整備と技術革新の促進を怠れば、医療の劣化、衛生施設の不足、教育へのアクセスも限られてしまうから。

目標10:各国内及各国間の不平等を是正する

目標達成を目指す理由:社会的弱者や社会から疎外されたコミュニティの人々に機会やサービス、生活を向上できるチャンスがなければ、すべての人にとって地球をより良い場所にはできないからです。

目標11:包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間住居を実現

目標達成を目指す理由:社会的、経済的な損失を回避するには、現在の都市を変えることが欠かせないからです。

目標12:持続可能な生産消費形態を確保する

目標達成を目指す理由:今後、多くの人が中間層に加わり、天然資源に対する需要が増すため、消費と生産のパターンを変える行動を起こさなければ、環境に取り返しがつかない損害を与えてしまうからです。

目標13:気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標達成を目指す理由:人間の活動に起因する気候変動は、爆風雨や災害などで、食料や水不足などの脅威をさらに悪化させるからです。

目標14:持続可能な開発のために海洋や海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標達成を目指す理由:世界の海に流れ込むごみの量の増加が環境と経済に大きな悪影響を及ぼしているからです。

目標15:陸域生態系の保護、回復持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、並びに土地の劣化の阻止や回復する

目標達成を目指す理由:持続可能な形で森林を管理し、砂漠化に対処し、土地の劣化を止めなければ、多くの問題が起こるからです。

目標16:持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標達成を目指す理由:各国政府と市民社会、コニュニティーは結束して、暴力を減らし、正義を実現し、腐敗と闘わなければいけないから。

目標17:持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

SDGsは先進国、途上国を問わず、すべての国に「誰ひとり取り残されない」ための行動を求めています。

結論 地球のため、世界のために自分ができるアクションって?

・大切な地球がどんどんおかしくなっている

環境破壊によって地球温暖化が進めば、農作物が獲れなくなり、飢餓が増えるかもしれません。気候変動が進めば水不足の地域が増え、水という資源をめぐって戦争が起こるかもしれません。そうなれば、貧しい国と裕福な国の格差も広がり、同じ人間なのに、不条理なほどの格差がさらに広がってしまうかもしれません。

一見すると関係なさそうな「環境」「平和」「人権」などの人類にとって大切なことは、実は相互に関係しています。貧困がなくなっても森林伐採が進めば地球の気温が上がって住みづらくなりますし、海がきれいになっても、平和でなければ、いい世界とはいえません。

・大人たちの尻ぬぐいするのはおかしい

国連本部で開かれた国連気候変動サミット2019で、16歳のスウェーデン人環境活動家グレタ・トゥンベリさんが「人々は苦しんでいます!人々は死にかけています。生態系全体が崩壊しています。私たちは大規模な絶滅の危機に瀕しています。大人が話すのは、お金と経済成長がいつまで続くのかとおとぎ話です。よくもそんなことができますね!」と大人に訴えたのです。彼女は地球温暖化や生態系の破壊を顧みず、これまでに経済を優先してきた大人たちが、子供世代に問題を先送りしていることに怒っています。

私も、これまでにしてきたことの被害を受けるのは子供世代で、その尻ぬぐいをしなければいけないことがおかしいと思います。

・考えい方が違う人を理解することが大事

SDGsが解決を目指している問題は複雑です。世界には宗教や文化などが異なり、考え方や物事の捉え方が違う人がたくさんいます。自分都合のいいところばかり主張すれば、考え方の違う人と対立を深めるだけです。日本人とアフリカの人の考え方、キリスト教徒とイスラム教信者の考え方は違うかもしれません。それでも考え方や立場の違う人に対して、想像力を働かせながら考え、理解し合い、歩み寄れば、より良い世界の未来につながることができる!

・子供がチョコの原料を収穫している

私たちは物を買ったり、食べたりして日々、消費しています。それがどこで作られているかを考えて消費しているでしょうか?

私はチョコが好きです。実は、チョコの原料となるカカオ豆の収穫に貧困のある国の子供が学校に通わずに児童労働させられています。 いつも食べものや使っているものがどこで、どのように作られているかに興味を持つと、商品の選び方が変わってくるはずです。

・私たちでもできることはたくさんある!

世界的な目的であるSDGsは、世界中のすべての人々が当事者意識を持つことが大切です。「国や地方自治体、企業が考えればいい!」ではなく、個人レベルでも貢献は可能です。例えば、誰も見ていないテレビや誰もいない部屋の電気をこまめに消したり、マイバックを持って買い物に行ったり、節水や節約もケチではなく省資源につながっています。また、自分が住む「地球」を自分が「住む家」と同じように考えなければいけません。そう思えば、「地球に暮らす当事者としてもっとできることがある」と気づけます。SDGsに貢献しようと考えて、自分の周りを見渡せば、できることはたくさんあるはずです。ひとりでできることは小さいことかもしれませんが、みんなが取り組めば、それは大きな力になり、未来を変えることにつながります。

・いいことをして自分に満足する人もいる

災害が起こったときや、貧困に苦しむ国を救うために、寄付やボランティアをしようと考える人は多いかもしれません。それを実行するのはとても素晴らしいことです。

そのとき、「寄付する自分はいい人だ!」と自身の行いに満足してしまい、その後の災害や問題に関心を寄せなくなってしまう人もいます。もちろん、何もしないより寄付やボラティアをしたほうがいいですが、SDGsが目指すのは「持続可能性」です。

一度きりの寄付やボランティアはその場限りです。寄付をしたら、寄付したお金がどのような課題解決につながっているのかを調べたり考えたりしてみましょう!その課題について深く知ることができますし、寄付以外のもっといい解決策がみつかるかもしれません。一度きりで満足せずに、持続可能な行動に結びつけましょう。

☆何もあげるものがなければ、笑顔とやさしさをあげよう!

多くの問題を解決し、仲良く生きるために、笑顔で協力して、みんなで話し合いましょう!

参考文献:「こどもSDGs」 筆者 秋山宏次郎

こちらの記事もおすすめ

TOP